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テーマ『コーヒー・ルンバ3/3の(下)』
Caffe・Mocha「皆さん、お元気でしたか~」。Caffe「私はCaffe(カフェ)前」Caffe「私はMocha(モカ)後ろ」。Caffe・Mocha「今回もよろしくお願いいたします」。Caffe「Mochaちゃん、前回のコーヒー・ルンバ3/3(上)如何でしたか」。Mocha「全日本コーヒー協会調べで、『喫茶店の事業所数』は1966(昭和41)年には27,026件と伸ばし1981(昭和56)年には約5.7倍とピークとなったのよね。『お茶しない』が、縁側から居間に、『お茶しない』が日本茶から紅茶•珈琲に、そしてコーヒーがメインの喫茶店へと変遷していくのね」。
Mocha「冷暖房完備の茶店でコーヒー休憩を」。「お金にも、ゆとりが出来て、たまには喫茶店で軽食とコーヒーでも」。「経済活動も活発化して商談に喫茶店を使用する。ビジネスに喫茶店を使うなどかね」
Caffe「デートの待ち合わせなんか純喫茶を利用した人たちが多かったらしいわよ」。「それに、知り合いを喫茶で、フランクに紹介するマッチングがあり、それで何組も結婚したなんて話もあるわよ〜」
Mocha「ほんとかしら」
Caffe「コーヒーは恋、愛、というイメージがあるのよ」。「それって、知らず知らずに、コーヒー・ルンバが洗脳していたのよ。Mochaちゃん」「それにね、茶店で相手がコーヒーを注文する場合は交際オッケーで、紅茶はペンディングで観察中、オレンジジュースやレモンスカッシュはお断りでアウトなんて話も聞いたわ」
Caffe「だいたい男が振られるのよね。一人残されて、飲むコーヒーの味は、相手が紅茶の場合はほろ苦い味、オレンジジュースやレモンスカッシュの時は物凄く苦い味がしたって」
Mocha「それでも男はめげずに、懲りずに、次の出会いを求めて陽気にコーヒー・ルンバしに、通ったって」
Caffe「喫茶店は恋人たちには重宝されていたのよ。今みたいに携帯がない時代だったので喫茶で待ち合わせ、遅れるとか、伺えないとか、待ち合わせ場所の変更だとか、電話を取り次いでいただけたのよね、だから恋人同士は喫茶を極力利用したのよ」
Mocha「Caffeちゃん、今日の為にね、父から喫茶店の情報をリサーチしたのよ。父によると『東京の新宿東口に談話室滝沢という有名な喫茶があり、優に300席は超え、まるでホールは大企業の和風庭園風ラウンジみたいだった』と、『制服を着た社員さんが席までご案内してくださったり、オーダーを聞き取っていただけたり、放送で電話を取り次いでいただけたり新宿東口オフィスとしてよく利用させいいただいた』と教えてくれたわ」。
Mocha「父が『数年後、出張で再び上京して滝沢に伺ったが辿り着かない。場所を間違えたのかと、何回も探したが同じことの繰り返しで諦めた』とも聞いたわよ」。
Mocha「父は知人に『滝沢は2005年に閉店。1966年に第1号店がオープンし、都内に全部で4店舗あったが、この全てを閉店したと教えてもらった』と話していたわよ」。「本当に残念だったわ」
Caffe「そうね、全日本コーヒー協会調べで、『喫茶店の事業所数』は1966(昭和41)年には27,026件と伸ばし、1975(昭和50)年には約3.5倍に、1981(昭和56)年には約5.7倍とピークとなったのよ」
Caffe「それが、2020年にはコロナの影響で1981年のピークよりマイナス19倍まで落ち込んでいるのよ、残念ですね」。「コロナが終息して地域のコミュニティーサロンとして元気を取り戻してもらいたいですね」
Mocha「ただ、全日本コーヒー協会ホームページの調査データ『日本のコーヒーの輸入量の推移』(財務省)で見る限りは、1960年10,866トンが 2020年には439,279トンと40倍になっているのよね」。「その間、1961年西田佐知子のコーヒールンバから約2020年度までに30人程の歌手が日本国民に向けて歌い継ぐんでいる。
Mocha「コーヒーを大方の人々が知らなかった時代に、曲もさることながら、中沢清二の日本語詞が、コーヒーが恋の秘薬として『しびれるような香りいっぱいの、琥珀色した飲み物、やがて心うきうき、情熱のアロマ、それは素敵な飲み物、コーヒー』と紹介しているのよ」。「Caffeちゃん、コーヒーについて知識のなかった大方の日本人にこの詞が西田佐知子の魅惑的な歌声でラジオやテレビ、レーコードから流れたら、『そうなんだ、コーヒーて』と思うわ」。「ましてや、2020年まで約60年この歌詞が流れていれば、不動になるわよ」
Caffe「その通りね。はい、第4回Caffe & Mocha珈琲トーク如何でしたか」。「今は喫茶店だけでなくて、コンビニエンスストアやファーストフード、焙煎専門店、豆専門店、スーパーマーケットなど、コーヒー販売のバリエーションに富む時代となって久しいわ」。「もはや、コーヒーは日本人にとっての生活文化となっているのねMochaちゃん」。「他方、今や日本では生豆も家庭に入り込み、焙煎を楽しんだり、抽出を楽しんだり、挽きを楽しんだりと、コーヒーを飲むことは勿論のこと生豆からコーヒーを楽しむ時代へとなっていますね」。「次回5月29日(月)第5回Caffe & Mocha珈琲トークは『イスラームの世界①』を珈琲トークしていきたいと思います。「それでは、Have a wonderful time ワン ワン」
(文・写真 H.kobayashi)