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テーマ『イスラームの世界 ① 』
Caffe・Mocha「皆さん、お元気でしたか~」。Caffe「私はCaffe(カフェ)前」Caffe「私はMocha(モカ)後ろ」。Caffe・Mocha「今回もよろしくお願いいたします」。Caffe「Mochaちゃん、前回のコーヒー・ルンバ3/3如何でしたか」。Mocha「驚いたわよ ! 本当に、コーヒーの生豆輸入自由化が1960年、インスタントコーヒーの自由化が1961年、西田佐知子がコーヒールンバをヒットさせて、その暮れのNHKの紅白に出場したのが1961年。筋書きのないドラマ、それとも筋書きがあったのかしら、それに62年前の話よ」。Caffe「1992年には荻野目洋子がカバーしNHK紅白出場、2000年代に入っても井上陽、坂本冬美、鈴木聖美などの歌手が歌っているのよ」。Caffe「コーヒールンバとともにコーヒーの消費は増え、いつしか日本人の生活にすっかり溶け込んだのよね」。Caffe・Mocha「皆さん、今回はコーヒー文化の母ともいうべき『イスラームの世界①』を珈琲トークしていきたいと思います。スタート ! 」
Mocha「Caffeちゃん、私、気になっているのよ。ずーと、イスラームでなくて、イスラムでしょ」
Caffe「日本ではイスラムと教えられたのよね。これは世間の慣用表現で、言語に近いカタカナ表現ではイスラームとなるのよ」
Mocha「待ってよ、広辞苑で調べるから。あったわ、『神への服従・帰依(きえ)の意。正しくはイスラーム』とあるわ」
Caffe「Mochaちゃん、世界の三大宗教ご存知」
Mocha「仏教でしょ。キリスト教よ。イスラーム教、ユダヤ教かヒンドゥー教で悩むけど、イスラム教でしょ 」
Caffe「正解よ。Mochaちゃんが悩んだことも正解なのよ。信者の数では、キリスト教、イスラーム教、ヒンドゥー教と言われているのよ。そして、一系列の三大は、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教なので、Mochaナイスよ」
Caffe「仏教に比べて圧倒的に信者数で上回るヒンドゥー教は、ただインドの国民の大多数が信者なのね。ユダヤ教も世界的に広がりがないわ。それに比べて仏教は、異なる文化や地域が東アジア、東南アジアに分布しているのよね。その点で仏教が世界三大宗教ということらしいの」
Mocha「そうなのね。私たちは仏教やキリスト教は馴染みがあるけど、イスラーム教は身近な存在ではないからね。テレビでの情報だけれど、日本では昔に比べたら国際化の波で、年々僅かながらイスラーム教徒(ムスリム)が増えているのよ」。「私たちも、エチケットとしてイスラームの生活習慣につい基礎知識を蓄えておいた方がいいわね」
Caffe「Mochaちゃんの、おしゃる通りだわ」
Mocha「だから、私たちのコミュニティーにも居住する方が少しずつ出てきているのよ。私たちもムスリムの方々と共生するために、イスラームについて、誤解のないように基礎知識を持ち合わせた方がいいのよ。 ワイドショーも取り上げていましたが、確か豚肉は食べてはためだわ」
Caffe「そうよ、ハラールと呼ばれる規定に従うのよ」
Mocha「ちょっと待って広辞苑アプリで調べる。『ハラールはイスラム法で許されたもの。特に、食品に関する規定の要件を満たしているものをハラール食品という。ハラームは、イスラム法で禁じられている行為・事物。飲酒・豚肉など。』と書いてあるわよ」
Caffe「イスラーム教ではクルアーンは、唯一神アッラーからムハンマドが受けた啓示を正確にムスリムに伝えるものよ」
Mocha「広辞苑アプリで、『クルアーン』は『⇨ コーラン。読誦(どくじゅ)、(「読」は経文を見て読むこと、「誦」はそらで、よむこと)声を出して経文を読むこと。読経。』と書いてあるわ」
Caffe「そうね、イスラーム教の聖典よ」。「今、珈琲Basic Knowledgeでムハンマドは預言者としてアッラーからの啓示について触れていますが、ムハンマドは啓示を継続的に受け取り、それを生涯にわたって伝えることが役目だったのよ」
Caffe「その啓示はクルアーン(コーラン)としてまとめられ、信仰や宗教的な指針が含まれていてイスラーム教徒の聖典になったのよ」。
Caffe「井筒俊彦著『イスラーム文化』の中で、《聖典『コーラン』が商人言葉、商業専門語の表現に満ちているという事実。神の言葉であるにしても、ともかくたしかに言葉であるには違いない。そればかりか、事実上は西暦七世紀のアラビア語、しかも預言者ムハンマドの属していたクライシュというメッカの名門部族の人たちが実際に喋っていた方言であります。(抜粋)》。また、《イスラームにおいては、日常生活のあらゆる局面が根本的、第一義的に宗教に関わってくる。人間存在のあらゆる局面を通じて、終始一貫して『コーラン』に現れている神の意思を実現していくこと、それがイスラームの見る宗教生活なのであります。(抜粋)》と紹介していたわよ」
Mocha「世界三大宗教で一神教と多神教はどのようになっているのかしら、イスラーム教は一神教でアッラーよね、他はどうなの、Caffeちゃん」
Caffe「他の一神教はキリスト教、唯一神の子としてイエス・キリストを信仰。ユダヤ教も一神教で唯一神ヤハウェを信仰」。「仏教は多神教で多信仰。多くの仏や菩薩が存在するわね」
Mocha「Caffeちゃん、日本は八百万の神で、最高位は天照大御神(あまてらすおおみかみ)は所願成就(しょがんじょうじゅ)の神と言われているのよね。日本書紀では、父 いざなき、母 いざなみで、古事記では母は誕生に関与していない。いざなきが左目を洗った時に化生したとされているのよ。Caffeちゃん、可笑しくない」
Caffe「だから、神なのよ」
Mocha「どういうことかしら ? 」。「イスラムはカタカナ表現ではイスラーム。世界の三大宗教は仏教・キリスト教・イスラーム教」。「ハラールはイスラム法で許されたもの。ハラームはイスラム法で禁じられているもの。イスラーム教徒のことをムスリムという。クルアーン(コーラン)はイスラーム教の経典(聖典)」。「Caffeちゃん、この短い時間でよく詰め込んだわよね ! 」
Caffe「よく覚えたわね。尊敬するわ。私なんて、何回も何回もレクチャー受けたのよ」
Mocha「5分もすれば、すっかり忘れちゃうのよ。これが…」
Mocha「ところで、私たちはどの宗教を信じて信仰すれば良いのかしら」
Caffe「中学生の時の恩師、望月秀子先生曰く『神はそれぞれ人の心に存在する』と言っていたわ」。だから「『日本では日本国憲法第19条で思想、良心及び信教の自由が保障されているのよ』と、それには『無信仰の人も、信仰心がある人も、信仰対象が違っても、お互いを認め合うことが必要です』と習ったわよ」
Mocha「安心、安心したわ」。「国際化の世の中では、思想、道徳的基準、宗教観に対する考えは、国や地域、さらには個人によって違うのよね。だからお互いにリスペクトして共生するのは当然よね」
Caffe「はい、第5回Caffe & Mocha珈琲トーク如何でしたか、 次回第6回Caffe & Mocha珈琲トークは『イスラームの世界②』を珈琲トークしていきたいと思います。「それでは、皆様、Have a wonderful time ワン ワン」
(文・写真 H.kobayashi)